部品は摩耗するんです

0
    どんな物でもそうですが、日々少しづつ物の状態というのは変化しています。
    自然環境でただ置いてあるだけでもそうですし、動いたりする物は特にその変化は激しい傾向がありますね。

    皆様が乗っている自転車もそうです。
    乗れば部品が動き、状態が変化していきます。

    例えば自転車が走るためには絶対に必要な部品の一つであるホイール。
    前後2本のホイールが回転することで前に進みます。

    その回転する中心にあるパーツ「ハブ」。
    ハブがスムーズに回転することで少ない力で自転車は前に進んでくれるんですね。

    ではそのハブの中に入っている部品。
    ご自身で中身を確認したことの有る方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
    ハブの中には回転をスムーズにするためのベアリングが入っています。
    後ろのホイールにはペダルを回した力をホイールに伝えるためのフリーボディという部品もあります。
    それらの部品は金属の部品を組み合わせて構成されており、それぞれが寸分の狂いもなくく噛みあっています。

    ただ、部品同士は常に小擦れあっているために徐々にですが摩耗していくのです。
    摩耗すると部品同士の組み合わせには隙間ができて、それが「ガタ」となります。

    例えばこちらの写真を御覧ください。

    これは練習やレースなどでしっかり使われたホイールのフリーギアの内部。
    私が指先でつまんでいる部品と黒い軸に通っている同じ形をした部品が噛みあうように出来ています。
    詳しい構造はとりあえず置いておくとして、この写真だけ見ればつまんでいる部品の色は「黒」だと思うかもしれません。

    でも、実際はこの部品は

    ステンレス製の部品で銀色なんです。
    なぜ黒くなっていたのか?
    それはこの部品やハブを構成している部品が摩耗して、その削れたカスが潤滑用のグリスに混ざっていたからなんです。

    パーツを洗浄した洗浄剤を見てください。


    アップすると

    よーく見ると、ものすごい細かいですが粒子が沢山集まって黒く見えているのが見えますでしょうか?
    ちょっとむずかしいかな?

    本来このハブに使われる専用グリスは綺麗なピンク色をしています。

    まあキレイ。

    このピンク色のグリスが真っ黒に変色してしまうほど、削れた金属カスが発生しているということです。
    とはいえ、実際にはこのぐらいの摩耗ではこの製品の機能が失われたり性能が大きく低下するということはありません。
    全然大丈夫です。
    写真には写っていませんが、ベアリングも正常で問題ありませんでした。

    色々な製品は本来ガタがない状態で正常に機能する事を前提としているので、摩耗が進むと製品の機能は失われていきます。
    とはいえ多少の余裕(誤差)は想定して作られている物が多いので、摩耗したら即ダメになる事は少ないのです。
    調整機構を持っている製品も多いので、ガタがでたら調整すれば大丈夫です。

    ただし

    当然その摩耗の限界はあります。
    メーカーが想定している限界を超えれば本来の性能を発揮できません。
    場合によっては安全性にも問題が出ることがあります。
    それが製品の寿命となります。

    でもでも、実は製品の寿命はある方法ですごく長くすることもできるのです。

    それは「定期的なメンテナンス」をすること。
    例えば今回のホイールのように、汚れた潤滑剤を綺麗に洗い流して新しい潤滑剤で組み直す。
    汚れた潤滑剤には金属の粉が混ざっています。
    その金属粉は研磨剤のように機能してしまうので、部品の摩耗をより一層促進してしまうのです。

    例えばチェーンも潤滑油をただ使っているだけではダメです。
    汚れてきたら洗浄してから注油しないと効果が無くなってしまいます。

    パーツクリーナーで洗浄しましょう。

    他の多くの部品もそうです。
    変速機も可動部分は徐々に摩耗してガタが出て、正常な変速ができなくなります。
    ブレーキ・変速レバーも、ペダルも、クイックレバーも。

    特にグレードの低いパーツは摩耗が早いです。
    と言うよりも、新品状態での精度が高くないのでガタが出やすい傾向がつよいです。
    ハイグレードパーツは新品状態での精度が抜群に高く素材もハイスペック。
    いい素材は摩耗にも強いですからいつまでも高い性能が維持できるのです。
    高いだけの理由はちゃんとあるんですよ〜。

    低グレードパーツはメンテナンスの頻度を高くすると寿命を長くすることもある程度は出来ます。

    どんな製品でも摩耗や劣化は避けられません。
    その製品を少しでも長く使いたいと思っているのであれば、状態を定期的にチェックしてメンテナンス!
    それが一番良い方法です。


    ちなみに!

    摩耗は走行距離で変化しますが、劣化は時間とともに進行します。
    3年で100kmしか走ってないから大丈夫でしょ?ということは無いので!
    潤滑油が劣化すれば、部品を保護してくれません。
    保護されない部品が動き出せば摩耗は一気に進行します。

    何年か乗っていない自転車に改めて乗り出す場合は特にご注意ください。
    潤滑されていない部品は幾らグレードが高い物でもアウトですよ〜。


     

    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << January 2020 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM